2021年11月
今回は愛知県と岐阜県にまたがる矢作ダムへ行ってきました。
矢作ダムと矢作第二ダムの二つが連なっており、双方にダムカードがあります。二つ移動は車で5分程度ですが、矢作第二ダムのダムカードは、ダムでは貰えないので注意が必要です。
矢作ダム
放流口のすぐ近くには家が何件かありました。(左写真を撮った場所のすぐ後ろに)もしダムが決壊してしまった場合、その家の人たちは大丈夫なのだろうか。。。
矢作第二ダム
ダムカードの入手方法
≪矢作ダム≫
ダムの横の管理所で貰えます。一見すると閉まっているように見えますが、門の横にインターホンが付いていますので、インターホンを押して当直の方に出てきていただきます。
営業時間:8:30~17:15
定休日:なし
矢作ダムは2021年で完成50周年ということで、通常のカードとは別にキラキラしたカードも貰えました!!
≪矢作第二ダム≫
第二ダムのダムカードは車で10分ほど離れた、「マレットハウス直売所」というところで貰うことができます。ダムに行ったことを証明するために写真を見せる必要があるので注意してください。
矢作ダムはダムの横の管理所で貰えるので、第二ダムもその管理所で配布してくれればいいのに。。。とちょっとだけ思いますね。
営業時間:8:00~17:00
定休日:水曜日、年末年始
(水曜日は隣の串原コミュニティーセンターで配布。8:30~17:00)
矢作ダムのスペック
型式 :放物線アーチ式コンクリートダム
ゲート:コンジット(バーチカルローラー)×3門
クレスト(テンターゲート)×4門
堤高 :100m
堤長 :323m
総貯水容量:8,000万㎥
完成:1971年
矢作第二ダムのスペック
型式 :重力式コンクリートダム
ゲート:ラジアルゲート×4門
堤高 :38m
堤長 :149.2m
総貯水容量:435.4万㎥
完成:1971年
矢作ダムは同じ矢作川水系の黒田ダム、富永ダムとで構成する世界的にも珍しい2段式揚水発電所の下部調整池です。
揚水発電所とは?
発電所をはさんで上下に調整池を作り、上部調整池から水を流し発電する。電力を供給する必要がないときには下部調整池から上部調整池に水をくみ上げておき、必要な時に水を流して発電をする。
上下の調整池を持つ揚水発電所は一般的に存在するが、「中間」の調整池がある発電所は世界的に見ても稀とのこと。
周辺施設
矢作ダムには十分な量の駐車場、トイレもありましたが、第二ダムに関しては駐車場どころか車を停めるようなスペースは全くありません。私はバイクでしたので、何とか近くに止めることができましたが、車の方の場合道路が狭いので路駐は避けたほうがいいような気がします。
ただ、200m程度坂道を下れば駐車に十分なスペースがありますので、そこから歩いていくことをお勧めします。
感想
やっぱり放物線アーチ式コンクリートダムが「ダム!」って感じでいいですよね!堤防の曲線がなんともいい感じです。この曲線にすることで両端の岩盤に力を逃がしているそうです。なので、強固な岩盤がある土地にしか作れないみたいです。
ダムの世界|ダムの基礎知識|ダムを知ろう OBAYASHI DAM WORLD
おまけ
5年ほど前にバイクで矢作ダム周辺に行った際、ダム湖の畔でコーヒーを飲みながらボーっとしていると、3人のおばあさんに話しかけられました。
そのおばあさん達の実家はダムに沈んでしまったそうです。今はみなさんそれぞれ別の場所で生活されているそうですが、今でもたまに集まってダムに沈んだふるさとを思い出しに来るのだそうです。