2022年8月。
今回は静岡県と愛知県にまたがる佐久間ダムへ行ってきました。
以前にも一度行ったことがありますが、その時はコロナの影響でダムカードの配布を休止していたので再チャレンジです。
ダムを超えて少し行くと、広場みたいなスペースとトイレもあります。
この佐久間ダムの下にも沈んだ村があります。
ダムの建設により富山(とみやま)村という村の約1/3が湖の中に沈んでしまったそうです。
この富山村はJR飯田線の大嵐駅からは徒歩10~15分の距離にありますが、車で行こうとすると隣の集落から山道を車で30分ほど走る必要がある非常に不便な立地です。
そういったこともあり、村の1/3がダムに沈んだあとも村を離れる人が後を絶たず、昭和35年に日本一小さいな自治体になったそうです。
その後、平成17年に隣の豊根村と合併するまで、日本一小さな自治体の座を渡さなかったそうです。合併当時の人口は218人とのことです。
この旧富山村には”夏焼地区”という「なぜこんなところに家が数件あるの?」という地区があります。
(以前に行った時のことは↓のブログに記載してあります。)
torianon201.hatenablog.com
夏焼地区に行った当時は、このあたりがダムに沈んだということを知らなかったので、「数件だけこんなところに家を建てるなんて・・・」と思っていましたが、恐らく周りにも家があり、それらの家はダムに沈んでしまったのだと思うと納得できます。
ダムカードの入手方法
ダムカードはダム横の佐久間電力館という施設で貰えます。
駐車場はありますが、駐車場から結構な急な坂を歩かされます。。。
≪営業時間≫
9:00〜16:30
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は火曜日)、12/28〜1/3
※8月は毎日開館。
佐久間ダムのスペック
型式 :重力式コンクリートダム
ゲート:洪水吐:ローラーゲート×5門
放水管:(スルースゲート+ローラーゲート)×2門
堤高 :155.5m
堤長 :293.5m
総貯水容量:3億2,685万㎥
完成:1956年
「暴れ天竜」と言われた天竜川の水量を直径10mの2本のバイパストンネルで迂回させてアメリカの大型重機を導入して建設。
建設期間3年は当時としては異例の速さで、「戦後の土木技術の原点」と言われているそうです。
佐久間電力館
色々なゲームをしながら、電力や発電の知識を学ぶことができます。
そのゲームの中の一つ、省エネクイズについて紹介です。
沢山ある問題の中からランダムで5問問題が出されます。すべて「YES」「NO」の2択で回答し、結果は自動的にプリントアウトされます。
また、佐久間ダムの建設ヒストリーも学ぶことができます。
建設開始から完成までの主要な流れが写真付きで解説されています。
かなりリアルなジオラマもあります。
電力館の駐車場付近にはダムを望めるベンチもあります。
前に来たときはここでラーメンを作って食べました。
それにしても、たまにダムに併設されているこういった施設の建設費、維持費はかなりかかると思うんですが、どうやって捻出しているんでしょうか?もしかして私たちの電気代から?(笑)